2010/10/13

マラソン日記 地域

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地域が変われば、車のナンバーも変わる。

マラソン6日目

朝、4時に目が覚めて、ふと体育館の外を見ると警察が歩いていた。血の気がひいて一気に眠気が覚める。
そそくさと高校を後にして、浜辺でストレッチ。
コンビニで軽い朝食を済ませて、海辺の道を走る。変わらない景色のおかげで集中して走っていたのに、沼津港から○○km・富士川河口まであと○○kmっという標識が出てくると、いちいちどのくらい走った、どのくらいで走った、あと○○kmっということが気になってしまう。こういった事が気になりだしたらもう終わり。そこからなかなか抜けれない。道を変えて歩いたり走ったり。国道1号線をひたすら焼津を目指して走る。

太陽が高く登る。
車通りの多い国道を進む。
大きく広がる海沿い。
人の通れない国道へ入る。回り道。

由比という町に出会う。
とても雰囲気のいい町で、漁業が盛んのようだった。
サダスーパーをつくる時にこの町から何か仕入れたいなぁっとか考える。
今度、家族で来たい町リストに加わる。

海沿いの国道を一気に突き進む。
日差しがピークに厳しい中、何となく走っている事に集中できた。


走っている事がとても自由だと感じた。
進む事だけに時間を費やせる自由。
これも全て美幸のおかげだ。
僕は自由だ。
自由になる事は決して時間がある事や選択できる事をいうのではなく、心が羽ばたいているか、いないかでは無いだろうか?
心が羽ばたいていることの実感。
僕らは常に自由だ。そんな感覚。


清水の街、草薙の駅を目指す。
最近、藤原さん(ケンブリッジの森)がデザインしたNORTH FACEに益子の家具作家・高山さんの家具が入っていて、展覧会もしているとの事だったので、寄らせてもらう。17時頃に到着。NORTH FACEでたまたま藤原さんとスターネットで取引させてもらっていた鈴木さんという方に出会う。会えて良かった。
藤原さんが「益子から神戸まで走っている」と説明してくれると、鈴木さんが
「もう6日も走っているようには見えないね、表情がとても元気がある。」っと言ってくれたのが嬉しかった。
周りから疲れているように見えないと言われるのは嬉しい。疲れている、元気が無いなんて思われたくない。
NORTH FACEでお茶をして(藤原さんにおごって下さいとお願いすれば良かったとあとで後悔)、焼津を目指して走る。

この日、焼津まで行かないと翌日浜松までの到着が難しくなるので、どうしても焼津についている必要があったので、用宗というところまで一気に走る。用宗から焼津に抜けるにはトンネルか海岸沿いの道しかなく、トンネルに行くと人は通れないとのこと。海岸沿いの道まで歩くが、海沿いで歩道も街頭も無い狭い道で、もう真っ暗だったのでヒッチハイクをする10分くらいすると白いスポーツカーが止まってくれ、乗せてくれた。乗せてくれた30後半のお兄ちゃんはクネクネした道をドリフトしながら走る。走り屋だった。走り屋の横に乗ったのは初めてだったけど、運転うま過ぎ!イヌシャルD(走り屋の漫画)の気持ちがわかった気がする。車もマニュアルの方が運転している気がするってもんだ!

峠を越して、降ろしてもらう。
3日連続野宿はキツいなっと思ったので21時頃焼津の駅で、リュックに「怪しいものではありません。僕を泊めて下さい。」っとノートを貼るが効果無し。駅近くの一泊5000円のホテルに「1000円くらいで泊まらせてもらえませんかぁ」っと訪ねると丁重に断られる。
とりあえず浜松方面に歩きながら、っとある公園のトイレで携帯の充電をして休んでいると、少し離れているところでイチャついているカップルがセックスをしはじめる。なんか青春っぽいなっと見ていたが、気兼ねなく楽しんでもらおうと思って充電もままらなぬまま歩き始める。この時点でもう12時を回っていた。

お風呂と思って、っとある小学校の校庭でこの日も全裸で水を浴びて洗濯。水を浴びるのにはもう寒い。駄目元で体育館を見てみるとなんと体育館の倉庫の窓が開いていた!2日続けて体育館に出会えるなんて!この日もマットの上で心地よく眠る事ができた。

マラソン5日目

5日目。
朝5時に目覚ましで起床。
海近くだったので、風が強く体が冷えきっていた。

野宿だったので体が痛くなっているかと思えば、疲れきっていたのでそれ以上疲れる事も無く、寝た事で少しマシになっていた感じでしたが疲れが取れている訳でもなく、足は筋肉痛や体は疲労で重かった。小田原に到着後、ガストがあったので新聞を読み、携帯を充電させてもらい、腹ごしらえ。「携帯充電させて下さい」とお願いすると快く受けてくれる。前日野宿したし、これから箱根だし、ちょい贅沢をした。

箱根口(交差点)に立ち、気合いを入れて再スタート。坂がきつくなってきたらほぼ歩き。木々に囲まれた道は気持ち良く太陽の暑さは感じず、木々に守られている気すらした。
箱根はいくつかの温泉地があり、それぞれに観光客が沢山いた。緑が多くて気持ちがよく今度は家族で来たい場所となる。
マラソン選手らしき女性が坂道をひょいひょいと走って、すーっと抜かれる。それが悔しくて数百メートル対抗して走るけど、追いつく事は無理でした。「他人のペースは他人のペース、走りだろうが歩きだろうが自分のペースで進むべし!」っと開き直る。途中川に降りて休憩したりしながら歩く歩く。
木々に囲まれた心地よい道がいつまでも続く訳もなく、太陽の日差しを浴びながら進んでいると。「国道1号線最高標高874m」の看板を見て、なぜか感無量。こういった知らせはなんだかテンションが上がる。

昼頃に芦ノ湖に到着。観光客がとても多く、山に囲まれた湖畔はとても気持ちが良く休憩しながら昼寝をする。

目が覚めて、ブラブラと走り歩きで数キロ進んだ事に「静岡県」の県境の看板を見てテンションが上がる。県や市・町が変わるのも気持ちが嬉しくなる。峠を過ぎ、沼津に向けて下りが中心の国道を走り、下りだから楽かと思えばそうでもなかった。

途中、旧東海道の道を保存した道があったので、そっちを歩いてみたが、昔の状態を保存している道はゴツゴツとした石を並べた道で歩きにくさ全開だった。走り出した理由の一つに、原始的な事というか、自分の身体や精神を使う状態ようなことに憧れていて、わかりやすくいうと「昔の人の暮らし」に憧れを持っていて、坂本龍馬(龍馬に限らずですが...)が土佐から江戸まで歩いていた時代はどんなんだったんだろう的な興味をずっと持っていた。だから今回のせっかくの機会に足で進んでみたいと思ったのですが、東海道ったてこんなボコボコした道を歩いていたのかっと思うと改めて昔の人達はスゲーなぁっと思う。アスファルトで舗装された道をニューバランスのランニングシューズで進んできたなんて屁のカッパだ。
そんな事をぶつくさと考えながら進んで山を降りた頃にはすっかり夕暮れになっていた。

どうしても風呂に入りたくて、携帯で調べると沼津に大正時代から続く銭湯がある事が発覚。営業時間が8時までとなっていたのでそれに間に合うように三島から沼津まで走る。
なんとか7時半に銭湯に入ると番台に座っていたおっちゃんが
お:「今日はお客さんがいないからもう締めようと思っているんだよ。」
佐:「えぇ、せっかく来たので入らせてもらえませんか?」
お:「ほんの少しで良ければ...」(すげぇ嫌そうな顔をする)
佐:「8時まで入っても良いですよね?」
お:「できれば10分位で上がってもらえたら...」(営業時間は8時まで)
佐:「わかりました。出来るだけ早く上がるようにします。だから少しマケてもらえませんか?」
お:「なら無理に入って頂かなくても...」
佐:「わかりました。350円ね。」
お:「ありがとうございます。」
(お金を渡す)
佐:「今日、小田原の方から走ってきたんですよ。」
お:「そーですか、はい150円」(反応無し)

んー、ボケかけのおじいちゃんかもしれないけど、すごく残念な気持ちでお風呂に入る。
お風呂入っている隣で、女風呂をゴシゴシ洗う音がする。しまいに男風呂まで洗いにくる。
ほーんとムカついてきて、そそくさと風呂を出て「ありがとー」って振返るとおっちゃんが全裸になっていて「どーもぉ」っと見送りにきた。自分が風呂に入りたかっただけじゃーん!!
昭和の初めから続く銭湯で建物や置いているものが全部当時のもので風情のある銭湯だったのですが、おっちゃんの風呂入りたさに僕は気分が悪かった。こりゃ人は来なくなるわ。残念だけど当然。変化に対応できないものは負けてゆく。

その後、ローソンでカップラーメンと発泡酒を買って夜ご飯。
沼津ではスターネットでお世話になった藤原さんの家に泊めてもらおうと思っていたのですが、都合が合わず断念、残念。
今夜の寝床は浜辺にしようと浜辺方面へ歩く。っとある浜辺近くの高校の校庭で歯磨き&洗濯。どこか寝床無いかなぁ〜っとブラブラしていたら体育館の窓が開いていたので、こっそり覗いてみると体育館の倉庫の中。なので体育館の体操のマットの上で気持ちよく寝る事ができました。

2010/10/08

マラソン4日目

6時頃起床。
祐介が朝食を用意してくれる。
前日もそうなのだが、このマラソンに対して本当に協力し、応援してくれているのがとても嬉しかった。

出発、サラリーマンや学生が動き出していた。
住宅地の合間や専修大学の横を抜けて、土祭で知り合った鈴木そのさんと息子の凱に会い(そのさんの職場でご馳走になりに)に青葉台を目指し走る。途中、凱から「○○の前で待っているから!」っと電話をもらう。凱は小学生にしてかなりの電車オタクで、一人で電車やバスを乗りこなす相当頭の良い子だ。会いたいと思ってくれているのがとても伝わり嬉しかった。
青葉台で凱とそのさんの職場でお茶をして、その後、厚着街道沿いをひたすら走る。横を東名が通っているのでいつも見ているICやSAを外から見るのが面白い。車が多く行き交う国道&日陰が少なく暑さが厳しかった。

途中、水を補給したり自販で飲み物を買ったりして水分補給。昼過ぎの2頃、腹が減りすぎたためラーメン屋に入るがクーラーと油で気持ち悪くなり、外で昼寝をしてから走る。夕方前、携帯の充電が無くなってきたので、厚木の図書館で充電&休憩&新聞を読む。

厚木の後は小田原を目指していたけど、時間的につけなさそうなので、大磯くらいまでにはつけるように目的変更。結局、小田原の手前の二宮町で野宿する事になる。途中、小田原に着けなさそうなことを、何か悔しく思ったり、情けなく思ったりしてしまうが、そんなことは問題ではないと後々気付く。嫁には10日でつくように頑張ると言った手前、早くつかないといけないとこの時はなんか焦ってた。
目的は結局走る事でも、早く帰る事でもなく、前進する事だ!

平塚辺りで真っ暗になる。
平塚からは国道一号線沿いを走る。東海道にある一里塚(昔の一里毎に置かれた休憩所)の事を知る。ここから名古屋まで沢山の一里塚と宿場町を目にする事になる。
今までハイライトでしか見た事が無いけど、一号線を走ったおかげで次の箱根駅伝を見るのが楽しみになった。

携帯で調べると大磯グランドホテルの温泉が良いと書いていたので、大磯に到着後、グランドホテルで客のフリをして温泉に入ろうと思って行ってみるが、お風呂の前で厳重な宿泊客チェックをしていて入ることができなかった。洗濯機があったので洗濯だけしてグランドホテルを出て、小田原方面に寝床を探しながら歩く。この時で11時くらいになっていた。
途中、っとある中学校のグランドで全裸になり、ホースで凍えながら汗を流す。
日が変わった頃に、っとある体育館の外の階段の踊り場が人目にもつかず、丁度良さそうだったので、そこで寝ることにして就寝。
寝るときは初日に購入したカッパを下に敷いて、ティシャツを上に掛けて寝る。
夏の終わり、野宿するには寒すぎた。


この日は初めてアテも無く走った。それは結構孤独感のようなものを感じつつ、自由な感じもあったが、寝る所が決まっていないっというのは結構不安な気持ちになる。それでも寝る所は無いしお金も無いので野宿という、選択肢が一つしか無いことはも決まっていた。野宿できる場所を探しながら街を一人で歩くのは面白かった。

マラソン

6時頃起床。
祐介が朝食を用意してくれる。
前日もそうなのだが、このマラソンに対して本当に協力し、応援してくれているのがとても嬉しかった。

出発、サラリーマンや学生が動き出していた。
住宅地の合間や専修大学の横を抜けて、土祭で知り合った鈴木そのさんと息子の凱に会い(そのさんの職場でご馳走になりに)に青葉台を目指し走る。途中、凱から「○○の前で待っているから!」っと電話をもらう。凱は小学生にしてかなりの電車オタクで、一人で電車やバスを乗りこなす相当頭の良い子だ。会いたいと思ってくれているのがとても伝わり嬉しかった。
青葉台で凱とそのさんの職場でお茶をして、その後、厚着街道沿いをひたすら走る。横を東名が通っているのでいつも見ているICやSAを外から見るのが面白い。車が多く行き交う国道&日陰が少なく暑さが厳しかった。

途中、水を補給したり自販で飲み物を買ったりして水分補給。昼過ぎの2頃、腹が減りすぎたためラーメン屋に入るがクーラーと油で気持ち悪くなり、外で昼寝をしてから走る。夕方前、携帯の充電が無くなってきたので、厚木の図書館で充電&休憩&新聞を読む。

厚木の後は小田原を目指していたけど、時間的につけなさそうなので、大磯くらいまでにはつけるように目的変更。結局、小田原の手前の二宮町で野宿する事になる。途中、小田原に着けなさそうなことを、何か悔しく思ったり、情けなく思ったりしてしまうが、そんなことは問題ではないと後々気付く。嫁には10日でつくように頑張ると言った手前、早くつかないといけないとこの時はなんか焦ってた。
目的は結局走る事でも、早く帰る事でもなく、前進する事だ!

平塚辺りで真っ暗になる。
平塚からは国道一号線沿いを走る。東海道にある一里塚(昔の一里毎に置かれた休憩所)の事を知る。ここから名古屋まで沢山の一里塚と宿場町を目にする事になる。
今までハイライトでしか見た事が無いけど、一号線を走ったおかげで次の箱根駅伝を見るのが楽しみになった。

携帯で調べると大磯グランドホテルの温泉が良いと書いていたので、大磯に到着後、グランドホテルで客のフリをして温泉に入ろうと思って行ってみるが、お風呂の前で厳重な宿泊客チェックをしていて入ることができなかった。洗濯機があったので洗濯だけしてグランドホテルを出て、小田原方面に寝床を探しながら歩く。この時で11時くらいになっていた。
途中、っとある中学校のグランドで全裸になり、ホースで凍えながら汗を流す。
日が変わった頃に、っとある体育館の外の階段の踊り場が人目にもつかず、丁度良さそうだったので、そこで寝ることにして就寝。
寝るときは初日に購入したカッパを下に敷いて、ティシャツを上に掛けて寝る。
夏の終わり、野宿するには寒すぎた。


この日は初めてアテも無く走った。それは結構孤独感のようなものを感じつつ、自由な感じもあったが、寝る所が決まっていないっというのは結構不安な気持ちになる。それでも寝る所は無いしお金も無いので野宿という、選択肢が一つしか無いことはも決まっていた。野宿できる場所を探しながら街を一人で歩くのは面白かった。