脱サラをして養蜂を始めた人と知り合う機会ができた。
サラリーマンを辞めて、独立して3ヶ月の駆け出しの養蜂家だ。
養蜂にまつわる沢山の話を聞かせてもらった。養蜂の世界の事、独立する為に必要な事、蜂の事、養蜂を始めた経緯、すごくいろんな話を献身的に話してくれた。
一言で言う事は出来ないが、養蜂で生活していく事は容易ではなく厳しい世界だという事。
独立した本人がやってみて想像以上に厳しく、やる前はもっと何とかなると思っていた。等々...。
これは養蜂だけに限った事ではないが、まず初期投資に費用が掛かり、販売ルートの確保に時間がかかるという事。考えればそりゃそーだと思うが並大抵の事じゃないと思う。物が無ければ営業も出来ない。物が出来ても売り先が無い。物を作ってたら営業する時間なんて無い。ある程度、販売できるだけの物を揃えて、営業して、販売して、って体制を整えている間は単純に収入がない。
特に第一次産業はそうだ。就農する人はそこで挫折する人が多いという話を聞いた事がある。
独立するのはやはり大変で、反対する人も少なくなく、奥さんを説得する事など、迷っていた時期も長かったようだ。その中で背中を押してくれた仲間もいて、「蜂屋になるんだ」と言葉にしてから10年掛かって、やっと独立できたという。
言うまでもなく、彼の表情は生き生きとしていて、これから蜂でやっていくという決意をした男の目をしていました。今日出してくれた蜂蜜の味は本当に美味しく、神々しくすら思えた。これは大げさではなく本当に。
大切なのは、雇われだろうが、独立だろうが、自分がどう生きていきたいのかっていう意思の元で、作る人、売る人、考える人、動く人って沢山の人が仕事という役割を果たして、その役割を一生懸命果たしているか、どうかって事だと思うんです。
僕は縁あって、知り合った養蜂家の蜂蜜を誰かに伝えたい、そして、仕事を通して何らかの形で扱わせてもらいたいと思った。
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