大阪でのイベントの翌日、次なる会場となる奈良のくるみの木・秋篠の森に行った。
いやぁ、素晴らしい場所でした。すごく居心地が良い。
スタッフの方の空気感や料理も空間も心地よく、昔、卑弥呼が遊んでいたという話の残る森があって、居心地の良い場所であった。
くるみの木の石村さんが書いた本を読んでいる。
くるみの木が出来上がるストーリーなのだが、石村さんは人に恵まれ、多くの人に支えられているのだなぁ。特に旦那さんに。
来月もくるみの木に行く事にした。楽しみだ。
秋篠の森は5年前にできた2部屋だけの宿泊施設とレストラン、雑貨店から成る。
宿泊の部屋を見せて頂いたが、中村好文さんの設計による部屋は素晴らしかった。
森に囲まれ、溶け込んだ優しい空間。中村好文の設計空間は僕は好きだ。
親友が「消える建築とか言っている建築家が、中村好文の方が何倍も消えている。」と言っていた。僕もそう思う。
今回は秋篠の森「食の円居なず菜」にて、津田貴司さんといろのみのライブを催させてもらった。
津田さんが女性がオーナーの場所は演奏しやすいと言う。特に秋篠の森は森の音が心地よいので演奏前に「周りの音が心地よいので、音の邪魔にならないような演奏をします。」と一言。
津田さんの演奏はジャンルで言うとアンビエントになるのかな?環境音楽とも言うのだが、周囲の音に乗せた音というか、津田さんの演奏を聴いているはずなのに周囲の音にまで耳が開いていく感覚がある。風の音、森の音、演奏を聴く人達の呼吸、空間の音...音楽を聴きながら環境の音が重なっていく、そんな感覚になる。
自然に包まれた場所という事もあり、津田さん、いろのみ共に前日の大阪よりも集中し入り込んだ演奏になっていたように思う。僕はそこまで音楽に詳しくないし、自分の好き嫌いでしか判断する事ができないが、いろのみも津田さん+ラジオゾンデも限りないポテンシャルがあるように思う。サインをもらうなら今のうちだ。
5月末にいろのみ、津田さんのラジオゾンデのライブがそれぞれ東京である。僕は行けそうにないが、周辺の方々はぜひ。
ラジオゾンデ サイト
http://grainfield.net/rs/
いろのみ サイト
http://ironomi.com/
話を戻して、くるみの木。
くるみの木はオーナーの石村さんの想いを表現した場所だ。
本を読んでそう思った。
そういった場に出会すと表現って一体なんなんだろうと思う。
少し前に人は自己表現する為に生きているんじゃないか?ってな事を書いたが、それは自己満足とは違っていて、くるみの木のように石村さんが想い描いた場所に来て、訪れた人が心地よいと感じるとか、心ある演奏を聴いて何とも言えない時間に浸るとか...。
そこには想いの共有がある。
自己表現している人の表現の一部分に触れて、「あっこれ!」みたいな共有できる感覚。
自分の想いを伝える、共有したいから表現というカタチがある。
また何を言っているかわからなくなってきた、もう少し考えてみなければ。
何はともあれ、ライブは無事終了した。
最後に津田さんが「成長した」とおっしゃてくれたのが、何よりも嬉しかった。
今回の仕事は、以前勤めていた事もあるURBAN RESEARCH DOORSでのイベントという事もあり、相当気合いは入っていたし、友人に見てもらいたいイベントだったので、成功してホッとしている。
反省点は山ほどあるが、満足できているのが何より。
これを次ぎにどう繋げていくかがポイントやね。
あと、奈良のライブに大学の友人でしぃちゃんが彼氏と来てくれた。ありがとう。
ライブ終了後、しぃちゃんの家にユンディとお邪魔しにいった。
3月に結婚したばかりのほやほやの奈良の風情ある長屋で、しぃちゃんと旦那さんに夕食をごちそうになる。楽しい時間はあっという間で、食べ散らかして京都へと向かう。しぃちゃんありがとう、とても美味しかったよ。
しぃちゃんも相当な頑張り屋さんで僕がお邪魔した時も試験の勉強中だという。将来はコマツフーフというユニット名で旦那さんと設計の仕事をしていると思う。(ユニット名はサダ命名)
自分の中で感動する基準の一つに、居心地だとか環境との調和とか「心地よいと感じる」ことがある。
くるみの木は「心地よかった」
今度、ゆかりさんと米田を連れて行きたい。
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