という女性2人によるデザインオフィスが新潟にある。
スターネットでも商品を扱わせてもらっているので、連絡をしてお邪魔する事ができた。
エフスタイルは大学を卒業して間もない頃、ひょんな事から自分たちで物を作り、行商し、自分たちの仕事を作っていく道を選ぶ。新潟を中心とした地場産業から自分たちの製品を作り、全国のお店に卸している。商品の企画から梱包、流通、経理まで全て2人で運営している。初めは納品書の書き方も分からず、取引先に教えてもらいながら、確実に一歩一歩歩みを進めてきた。
そんな彼女達も今年で10年目だという。
10年目に入り、思い返しても初めはがむしゃらで、あの頃何をしていたんだろうっと思い出せないと笑いながら話す。人の繋がりなくして取引はしないと、どんな卸し先でも実際にその人に出会って、話して、卸し先まで見に行って、そこまでして取引ができるかできないかを決定する。僕らとも忙しい中いろいろ話をしてくれて、「益子からわざわざ来てくれて、お茶をして、話をして...こういう時間が一番大切なんです。」と言ってくれた。数十件という卸し先への発送も2人でやっている事もあり、僕らと話をしている合間に代わりばんこで仕事に戻ったり、話をしにきてくれたり、忙しい合間に迷惑な顔一つせず、話をしてくれる2人。
「女性」のユニットがどこまで続けていけるのだろう?っという率直な疑問があった。女性だからというのではなく、女の人だから抱える結婚や出産の事等が気になっていて、そういった場合はどうしていくのかという問いに対して
「どんな状況でも辞める事は無いです。エフスタイルで食べている人もいるので、自分たちの都合で辞めるつもりはありません。その時できる状況で人を雇うなり、一時的に縮小するなり考えるとは思います。」
自分たちは生産者達に対して、最低限の支払いをしていく為にエフスタイルがあるというスタンスは本当に素晴らしい。流行っているクラフトや民芸、地方のブームとは、全く関係ないところで、地に足をつけながら作り手達と関わっている仕事。
「ただ、陽のあたらないところで、同じ事を続けている、作り続けている生産者達の手を見るだけで感動するんです。その姿一つが本当にいろんな事を教えてくれて...。」
そんな事を思い、感じながらエフスタイルをしているのだという。
できるだけエフスタイルらしく居れる方法でエフスタイルをしていくという。
自分とそれほど年の変わらない女性2人がこんなに良い仕事をしている。自分とエフスタイルを比較する必要はないけれど、自分はこれでいいのかという気持ちになる。そう思っているという事はまだまだ余力があるってことだ。迷いながらも自分に甘える事なく、実践あるのみ。
毎朝、「今日も頑張ろう!」と思って目を覚まそう。「愚痴を言わず、ただ頑張ろう」と思う。
言葉で上手く表現出来ないが、ひたむきにただ一生懸命10年間突っ走ってきた2人の言葉の一つ一つは自信に溢れていた。規模は決して大きくないが、僕には矛盾のない仕事に感じた。
アマゾンで書籍「エフスタイルの仕事」も買えるので、ぜひエフスタイルを知ってもらいたいです。カスタマレビューにリビングワールドの西村さんが書いているコメントも僕は好きだ。
僕も彼女達の実践に未来を感じ、自分もそこに近づいて生きたいと思う。
できるだけ矛盾のない、純粋な仕事をしたい。
彼女達を見ていると心からそう思える。
新潟を案内してくれたクワバラさん、ありがとう。
忙しい中時間を作ってくれたエフスタイルの2人、ありがとう。
新潟の回転寿しは100円ではありませんでした。美味しかったです。
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